今回は、韓国ビジネスで注意するマナーについて、少しご紹介いたします。日本でも礼儀を重んじるように、韓国でも礼儀をとても重んじています。国が変われば風習やマナーなど様々なところで相違点が出てきます。しかし、相違点を理解するとともに、相手の国に対して敬意を示し受け入れるという姿勢が大切です。

目上に対してのマナー

韓国では日本以上に儒教文化が強いので、目上の人と接する時には細かい配慮が必要とされます。一昔前までは目上の人の前でタバコは吸うのは許されないことだったようです。どうしても吸いたい時には許可をもらう必要があります。また目上の人から何か物を受け取る時には、必ず両手か右手に左手を添えて受け取らなければいけません。握手をする時も、左手を右手に添えて挨拶をする必要があります。

お酒の席でのマナー

お酒の席での韓国の独特のマナーとして、目上の人と飲む時には、正面を向いて飲むのではなく、体や顔を少し横向きにして、口元を隠すように飲みます。
乾杯は、日本では宴会の最初に一回おこなうことが一般的ですが、韓国では宴会の最中に頻繁におこなわれます。
お酒の注ぎ方も注意が必要です。日本では、相手の杯の酒が空になる前に注ぐのがマナーですが、韓国では失礼になります。相手が全部飲み干したのをみて注がなければなりません。

日本には、お酒の席での「無礼講」という言葉があります。地位や年齢の上下関係を抜きにして自由に楽しく飲みましょう、ということで、多少の非礼はお酒の席ということで許されます。韓国では、例えお酒の席でも、目上の人に対する最低限のマナーは守らなければなりませんので注意しましょう。

食事のマナー

韓国の食事は日本と同じように基本、ご飯と汁物ですが食べ方は異なります。
日本では片手で食器を持ち上げ、箸でご飯や汁物を食べますが、韓国では食器は置いたままスプーンで食べます。箸はおかずを食べる時にだけ用います。汁物、スープを食べる際には、中にご飯を入れて混ぜて食べることも多いです。日本で行儀が悪いと思われる食べ方ですが、韓国では普通の食べ方となります。
また、食事を始める時には、一番の年長者がスプーンを持つのを待ってから食べなければなりません。年長者を差し置いて先に食事を始めると無礼と思われてしまいます。韓国の取引先との会食の際には、そういったマナーの違いを理解して、良い関係を築いていって下さい。

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