韓国在住14年、Takeさんの韓国情報ブログのバックナンバーです。

Takeさんの韓国見聞録      2006.06.12発行  NO.47

<古くからの友人、韓国をよく理解するための日本人サラリーマン日記>

Takeさん@韓国ソウルです。

5月末の統一地方選挙が終わりようやく街は静けさを取り戻したと思っていたら、今度はワールドカップで盛り上がっています。地下鉄の入り口でチラシや挨拶を受ける煩わしさの代わりに、赤いTシャツなどの関連グッズで埋め尽くされるようになりました。今回の選挙では野党の一方的な圧勝でしたが、今の二極化現象に対する市民の怒りが爆発した感じです。今回、紹介するするコーヒーショップでもこの二極化を肌身に感じる事ができます。最近「バブルセブン」という言葉が聞かれるようになりましたが、これは特に値上がりの激しいカンナムを中心とした7地区を指しています。韓国も日本の後を追うことになるのでしょうか?

■本日のサラリーマン日記「韓国のコーヒーショップ大戦争」

以前のメルマガでもお話ししたと思いますが、私が初めて韓国に来た頃はコーヒーショップと言うと薄暗くてカビ臭いタバン(茶房)コーヒーが大半でしたが、スターバックスが韓国に上陸してからはその様相は変わり始めました。今ではスタバのおかげて一人でもコーヒーを楽しむという文化というか習慣が韓国でも定着したような気がします。

http://plaza.rakuten.co.jp/koreafaq/diary/200511180001/

韓国でのスタバの大成功ぶりが刺激になったのか昨年くらいからソウルはコーヒーショップ大戦争の様相を呈しています。駅の近くやロケーションの良い所は次々と大手コーヒーショップチェーン店が進出しています。特に熾烈な闘いを展開しているのは以下の3店です。

スターバックス http://www.istarbucks.co.kr/

コーヒービーン http://www.coffeebeankorea.com/

カフェ パスクーチ http://www.pascucci.it/

上から順番に「緑、茶、赤」の色を前面に出して、駅前などの人ゴミの多い所では必ずと言っていいほどこれらのお店が目に入ってきます。明洞でのスタバとパスクーチの立地戦争は結構話題になりました。どのお店もコーヒーの値段は4000ウォンから7000ウォン位が相場で味も品質も一定しているのでその分競争が激化しています。まあ、消費者の立場からしてみるとどこでも安心して飲めるのが良いですネ。今でも知らない個人店に入ると出がらしの様な超アメリカンコーヒーを飲まされる事になるので、海外から来る観光客は上記のチェーン店がお勧めでしょう。

実は今回、韓国のコーヒーショップに関して書こうと思ったきっかけは、私の会社の近くの鳥山(トサン)公園前にコーヒービーンができたためです。日本からお客さんが来た時とか、昼休みに友人と会う場合などよく利用するようになりました。

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この鳥山公園の周りには高級ブテックや芸能人事務所があり、コーヒーの値段も高くて一杯1万ウォン位が相場です。5000ウォンの昼食を済ませて1万ウォンのコーヒーを飲むのは何ともバカらしいので今までは近づく気にもなりませんでした。そこにコーヒービーンという大手チェーン店がお店を出したのでリーズナブルな価格で美味しいコーヒーと高級な雰囲気を味わえる実にお得なコーヒーショップです。どうせ同じお金と時間をかけてコーヒーを味わうならば、絶対にお勧めのお店だと思います。

それでは次にここのお店の特徴を少し書きたいと思います。まずは何と言っても目立つのは大きな駐車場です。カンナム地区でこれほど大きな駐車場を完備したお店は他に無いと思える程です。平日の昼間だというのに駐車場にはひっきりなしに車が入ってきて数人の案内人は大忙しです。韓国では限られた駐車場にめいいっぱい車を詰め込むので代理運転する人は必ず必要です。セレブな奥様方には狭い縦列駐車が苦手なので、駐車場に入るやいなや若い兄ちゃんにキーを渡してさっそうとお店の中に入っていきます。

ここに来て一日中、駐車場を眺めていれば韓国で人気のある自動車を観れるので韓国の自動車に関心のある方にもお勧めです。駐車場には外車か3000CCクラスの高級車ばかりで、ここがコーヒー店なのか外車の展示場なのか疑いたくなります。軽自動車などは見事に一台もありません。

ここに居ると今の韓国の二極化(韓国では両極化と呼ばれています)を肌身に感じる事ができます。昼間の3時頃になると時間を持て余した奥様方や若いお姉さん方が大勢やって来るので、今の韓国で流行しているスタイルを見る事ができます。昼間にこのような場所で時間を費やせる様な方々は本当に余裕があるのでしょう。日本でも「不労所得」という言葉が流行っていると聞きましたが、ここカンナムこそ不動産バブル寸前の不労所得で沸き返っているようにも思えます。

二階と三階にはバルコニーがあり、目の前に鳥山公園があるので贅沢な気分も味わえます。今の時期はまだそれほど日差しも強くないので快適です。このような全展開型の大きなバルコニーを完備したコーヒーショップは珍しいと思います。それとこのお店に限らず、フカフカのソファーや窓際の席など色々なバリエーションがあるので、注文する前に予めどこに座るかを決めておくのもポイントかもしれません。

そしてここは100%セルフサービスでレジで会計をする時に名前やマグカップにするかなど聞かれますがその辺は何とか切り抜けて下さい。細かい仕様やオプションなども聞かれるかもしれませんが、何を答えて良いのかよくわからない場合は必殺技の「アラソヘジュセヨ」を使えば良いと思います。「アラソ」を直訳すると「理解して、わかって」というようなニュアンスですが、用はあなたに任せるので勝手にやってちょうだいという事です。日本でこれをやると店員は困惑してしまうかもしれませんが、韓国でこれを言えば本当にアラソやってくれます。

今回、紹介した3つのチェーン店は一人でも楽しめる席を必ず設けているので一人旅の方にもお勧めです。旅先で出会った韓国の方と楽しい会話ができれば尚ベストでしょう。韓国でこれほどコーヒーショップが激増している背景には、はやり話し好きの民族性があると思います。日本では周囲の目を気にしてしまう所がありますが、こちらはそんなのはお構いなしで大声で話し続けているのでよく疲れないものだと関心してしまうほどです。

海外旅行というと限られた時間内にどれだけ多くの名所を巡るかを考えてしまいがちですが、お洒落なコーヒーショップでの落ち着いた時間も大切ではないでしょうか?最後にこのお店の略図を載せておきます。できたばかりなのでまだ地図にも載っていませんが近くまで行けば目立つのでわかると思います。すぐ近くにも同じコーヒービーンがあるので注意してください。

http://www.geocities.jp/korea_faq/NO47/map1.jpg

■編集後記

ここまで読んで下さり有難うございました。

今回はコーヒーショップの話でしたが、どこのお店が一番美味しいのか?と聞かれると個人差もあるので答えは難しいですね。私は個人的にはダンキンドーナツのコーヒーが一番気に入っています。あと、今回のメルマガの中に出てきた鳥山公園の近くには、ヨン様が経営している高級ヘルス系レストラン「ゴリラ・イン・ザ・キッチン」があります。最近、オープンしたと聞いているので近くを通る度に中に入ろうかと思っているのですが、脂ぎったアジョシ一人だけだとイマイチ勇気が出ません。そのうち入る機会もあるかと思うので、その時は改めてレポートしたいと思います。

それでは皆さん、アンニョンヒケセヨ~!!

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