韓国在住14年、Takeさんの韓国情報ブログのバックナンバーです。

Takeさんの韓国見聞録      2006.08.06発行  NO.51

<古くからの友人、韓国をよく理解するための日本人サラリーマン日記>

Takeさん@韓国ソウルです。

暑い、厚い、熱い、、、こんな時はどの漢字を使えば良いのか忘れてしまうほど暑いです。先月までの集中豪雨はどこにいってしまったのか、梅雨が明けて8月に入ってからは猛暑が続いています。昨年の夏にソウル近郊の高層アパートから引越ししてきたわけですが、以前は真夏でもエアコン要らずでした。しかし、ソウル市は人口密度が高いためか本当に暑いです。ディスカウントストアのエアコンコーナーで腕を組んでいる今日この頃です。

■本日のサラリーマン日記「基本はビビンパプ」

読者の皆様は「韓国を代表する料理は?」と聞かれたら何を想像するでしょうか?プルコギ、参鶏湯、冷麺、キムチチゲ、、、他にも挙げたら切がないと思いますが、私が数十年前に韓国に渡って来た時はそれほど日本でも韓国料理は知られていませんでした。前回のメルマガでも触れましたが、私は韓国に来るまでは「キムチ」の存在を知らなかったのです。仮に知っていたとしてもそれが韓国のものであったとは知らなかったように思います。この話を妻にすると今でも気分を悪くされます。

さて、今回のメルマガで紹介したいのは「ビビンパプ」です。韓国を代表する食べ物である事は間違いありませんが、このビビンパプは直訳すると「まぜご飯」となり、考えてみるとこれほど抽象的な名前はありません。そのために一言でビビンパプと言っても地方により味も千差万別で、料理方法も多種多様です。有名なのは全州(チョンジュ)ビビンパプがあり聞いた事もあるかと思います。

ただ、このビビンパプは名前のとうりに混ぜて食べなければいけないので最初の頃はかなり抵抗があり、私はあまり食べたいと思わないメニューでした。四季折々の野菜を混ぜながら食べるのは確かにヘルシーかもしれませんが、日本人の感覚からするとどうしても行儀が悪いとしか思えません。また、お店の中には真鋳の鍋で出てくる食堂もあり、こうなるともう家畜扱いされているようで、その昔自宅で可愛がっていた柴犬を思い出すのは私だけでしょうか?

前置きが長くなりましたが、このようにビビンパプに少なからず抵抗があった私にその奥深さを教えてくれたお店が胛鴎亭にあります。正直に言ってここのお店は最後まで紹介したくありませんでした。

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とにかく凄い人気でお昼は12時を過ぎる頃になるとすでに満席状態。1時を過ぎても席が無い時がたまにあるくらいです。そのためにここで席を確保するには11時45分までに入るか、2時頃まで空腹を我慢するしかありません。

以前のキムチチゲの時にもお話ししたようにビビンパプはキムチチゲと同様に韓国を代表する料理なので、これが美味いと他の料理も相対的に美味しいのはこのお店も同様です。また、ビビンパプを取り扱っているお店は多いのでそこで勝負するのは熾烈な戦いが待っています。胛鴎亭周辺のサラリ-マンの口はとにかく肥えているのでいい加減な味では直ぐに飽きられてしまうのです。

どこにでもあるビビンパプなのになぜこの店のビビンパプが人気があるのかと自分なりに分析してみたのですが、まずは量が圧倒的に多いという事。朝食をしっかりと食べてくると、男性でもかなりの負担になります。特に女性の方はまず最後まで食べれないと思うので、ここに来る前は軽く食べてくる事がポイントでしょう。その次に写真を見るとわかるようにダブル卵が特徴です。卵が二つ入っているビビンパプを他の店で見たことがありません。それに加えてあっさりと煮た薄めの牛肉と新鮮な野菜が実にマッチしています。

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そして最大の秘密が一緒に付いてくるスープにあるようです。牛肉をゆでただし汁で作られたスープですが、なぜかこのビビンパプとよく合います。私の会社の同僚に言わせると、あのスープの中には化学調味料が大量に入っていて体によくないと主張していますが、とにかく一度その味を占めるとまた食べたくなる味なのです。私は麻薬でも配合されているのかと思うほどです。一週間食べないと禁断症状が出てきて、上司の目を盗んで昼食前に会社を抜け出してこの店に来ることもたまにあります。そしたら他の部署の社員とばったり合ってしまったと云うことが何度かありました。

お店の外見は何とも寂れていますが、この界隈ではかなり以前から商売をしていて有名です。このお店でいろいろな芸能人にも遭遇しました。特に8時以降の夕食タイムを少し過ぎた頃にやってくるようです。夕食タイムでもビビンパプは出ますが、一日に仕込む数が決まっているのであまり遅いと無くなってしまいます。その代わりに牛肉のチョンゴル(日本のすき焼きのような料理)も美味しくて、芸能人の方が数人のスタッフとこのチョンゴルを突付きながら焼酎を飲んでいる光景を何度か見かけました。

最後にこのお店の行き方を説明します。地下鉄3号線の胛鴎亭駅3番出口を出て歩いて7分程です。セブンイレブンの斜め向かいにあるのでそれを目指して来て下さい。下記の地図を参考にすれば迷えずに来れると思います。

http://www.geocities.jp/korea_faq/NO51/060805map1.jpg

以前に何度か紹介したヨン様のパークBOFもここから近いので、まずはココで腹ごしらえをした後に行くのも良いと思います。お値段は一人前5000ウォン(約500円)です。あと注意しないといけないのはこのメルマガを書いている8/6現在リニューアル中です。8月中旬頃にはオープンするとの事なので注意して下さい。私も早く新装開店する日を待ち望んでいますが、禁断症状のために仕事が手につかないサラリーマンは私だけではないと思われます。

■編集後記

ここまで読んで下さり有難うございました。

先週は夏休みのために地下鉄も普段よりは空いていて快適でした。いつもこのように空いていたら良いな~と思うのは日本も同じだと思います。さて、夏と言えば何を連想するでしょうか?枝豆とビールと巨人戦というのは一昔前のおじさん的発想かもしれませんが、最近は李スンヨプ選手の活躍で韓国でも巨人戦が普通に観れる様になりました。韓国語のアナウンスなのでイマイチ臨場感に欠けますが、それでも感慨無量と言いますか、時代の流れを感じている次第です。

それでは皆さん、アンニョンヒケセヨ~!!

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