韓国在住14年、Takeさんの韓国情報ブログのバックナンバーです。

Takeさんの韓国見聞録      2006.04.27発行  NO.44

<古くからの友人、韓国をよく理解するための日本人サラリーマン日記>

Takeさん@韓国ソウルです。

先週、会社にて毎年恒例の健康診断を行いました。昨年に引き続きコレステロール値が平均よりも少し高いという事で再検査の要請が来ました(泣)看護婦のお姉さんは最初は私が日本人だという事がわからなくて「珍しい名前ですね、、、」なんて言ってましたヨ(笑)サムギョプサルによる肥満も深刻な問題なので、友人から勧められた寒天ダイエットを始めました。とりあえず夏までにマイナス5キロが目標です。

■本日のサラリーマン日記「韓国語マスターの秘訣」

このメルマガの読者の中には熱心に韓国語(ハングル)を勉強されている方が多いためか韓国語の勉強方法に関しての質問をたまに頂きます。語学の勉強に王道はないのでコツコツと続けて行くことが一番大切かと思いますが、今回は韓国語に関して私が日頃から思っている事を少しお話しようと思います。

韓国語を少しでも勉強した方はわかると思いますが、英語に比べて勉強しやすい言語だと思います。その理由としては何よりも文法が日本語と同じである事と、漢字語と言って日本語と発音の近い単語が多いために覚えるのも容易だからです。初級コース辺りで少し熱心にやれば、簡単な会話くらいなら何とかこなせるようになり韓国語学習の楽しさを経験した方も多くいるのではないでしょうか?しかし、その反面中級から上級にいくと底知れぬ韓国語の奥深さを感じた方もいるか思います。その原因のひとつに韓国語の形容詞の多さにあるのではないでしょうか?私は言語学者ではないので専門的に比較したことはありませんが、おそらく日本語と韓国語では形容詞の数にかなりの差があるように思えてなりません。

形容詞は名詞や動詞と異なり、気持ちやモノの状態を表現する言葉です。自分の思っている事や感じている事を相手に伝える場合に、この形容詞の絶対数が多いことは決定的に有利な事だと思うのです。韓国の方に会って喜怒哀楽がはっきりして、人情味に厚く感じるのはこの形容詞の多さに起因していると私は思っています。

例えば私が好きな韓国語の中で「パンガプタ」と言うのがありますが、これは直訳すると「お会いできて嬉しい」と言う意味です。あなたに会えて嬉しいとか、懐かしいという意味合いの言葉をこの「パンガプタ」一言で表現する事ができます。日本語だとこのように一言でスパッと説明できる言葉がありません。

このように自己表現力に優れている言語を使っている民族なので、心情の深さというか奥行きが日本人のそれよりもスケールが大きいのだと思います。そのために歌手や映画、ドラマなどの芸能関係で優れた才能を発揮できるのではないでしょうか?ここ数年の韓流ブームと言われるのも、単なるスタイルやイケメン男優もそうですが、この辺のレンジの違いに日本人が気が付き始めたと私は分析しています。日本でも有名な芸能人が実は在日出身の方だったりする事はよくある事だと思います。

このように書いているとTakeさんは韓国語の肩を持ちすぎではないか?との批判を浴びてしまいそうですが、実は韓国語にも不便な点があります。それはティオスギ(分かち書き)と言って韓国語を文章で表現する時に文字の間隔を開ける事なのですが、それが結構いい加減に書かれている文章も多く誤解を招く原因になり易いのです。韓国語を勉強していてこのティオスギに躓いてしまった方も多くいるのではないでしょうか?また、最近はほとんど漢字を使わなくなってしまったので、日本語で言えばひらがなだけで文章を読むようなものです。これは非常に効率が悪くて、書物から吸収できる単位時間当たりの情報収拾力では日本語の方が勝っていると私は思います。またその証拠に韓国語の速読などは聞いた事がありません。

話は少しそれましたが、要するに韓国語学習においていかに形容詞を自分のモノにするかという事がポイントなのです。この形容詞のボキャブラリーを増やしていくと、非常に滑らかで表現力豊かな韓国語にもなるし、相手の考えもより正確に理解できるようになります。私も韓国語を勉強し始めてしばらくした頃はわざと難しい形容詞を連発して相手を驚かせてやろうとTVドラマに出てきた会話を必死に覚えたものでした。

最近ではさらに拍車がかかって、日本の取引先と電話していてこんなトラブルがありました。

日本のAさん:「○○会社のBさんにメールを送ったのですが、まだ返事がこないんだよね、、、」

私:「ホントにBさんはタプタプパダな人ですよね。困りましたねぇ、、」

Aさん:「ええ?タプタプ、、って何ですか?」、、、とまあこんな具合です。「タプタプパダ」とは直訳するとイライラするとかじれったい気持ちを表現する言葉ですが、韓国語ではそれ以上のニュアンスが含まれていて色々な場面で出てくる言葉なのです。単に私が日本語を忘れてしまったと言えばそれまでなのですが、お互いに韓国語を知っている場合はよりシンプルに意思疎通ができるというわです。私のように在韓歴の長いメンバーがたまに集まると、このような韓国語交じりの会話になり後から考えると実に愉快です。

読者の皆さんの中で経験されている方もいるかもしれませんが、韓国語をある程度使いこなせるようになると日本語の表現力の物足りなさを感じる事があると思います。その昔、日本で「冬ソナ」の日本語吹き替えを見たことがありますが、とても不思議な感じがして韓国で見た時の雰囲気とは随分かけ離れたものだと感じたものでした。まあどこの国のドラマでも原語で理解するのが一番だと思いますが、特に韓国映画やドラマは原語で理解してこそ面白みも倍増するのかと思います。

とは言っても韓国語に限らず語学の習得は本当に大変です。私も英語が今の韓国語くらいに話せたどんなに素晴らしいだろうかと思うのですが、最近は難しくて苦労しています。私も韓国語を話している自分が未だに不思議で仕方ありません。皆様も最後まで諦めずにぜひ頑張って下さい。

■編集後記

ここまで読んで下さり有難うございました。

竹島問題に関する盧武鉉大統領の演説はご覧になりましたでしょうか?あの演説をそのまま聞いたら大多数の方が「嫌韓流」になってしまっても無理はないでしょう。私のように直接、韓国とお付き合いをしている国際ビジネマンは韓国人も含めて以外と冷静なのですが、マスコミを通じてしか日本や韓国に接する事ができない人々が問題かと思います。そのような意味ではビジネスも含めて民間交流が本当に大切になってくると思います。私個人の考えでは2002年以降、日韓問題はすでに新しいステージに突入しているのではないか?と言うことです。自国の利益だけでなく100年先を見据えたリーダーの出現を期待したいものですネ。

それでは皆さん、アンニョンヒケセヨ~!!

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