韓国在住14年、Takeさんの韓国情報ブログのバックナンバーです。

Takeさんの韓国 FAQ       2006.03.18発行  NO.41

<古くからの友人、韓国をよく理解するための日本人サラリーマン日記>

Takeさんです。

皆さん、アメリカで行われているWBC(World Baseball Classic)はご覧になりましたでしょうか?16日に行われた日韓戦では昼間からソワソワして仕事になりませんでした。イヤ~盛り上がったのなんの凄かったです。

日本が二連敗したので私が気落ちしているのではないかと心配して、よく知っている取引先の社長さんが寿司をおごってくれました。「泉」というカンナムでも有名な高級寿司屋さんなのですが美味かったです。 明日も日韓戦がありますね。三度目の正直は果たせますでしょうか?とにかくフェアープレーでお互い頑張って欲しいですものです。

■本日のサラリーマン日記「韓国の登山事情」

韓国では長かった冬もようやく終わり21日の春分を過ぎた頃からがらりと雰囲気が変ります。もう少しすると黄色いケナリ(連翹)が咲き乱れて、季節の変り目が本当にはっきりしています。この時期になると一斉に外に出て活動したくなるのですが、その代表的なものが登山ではないかと思います。

私の母親は大の山好きで若い頃は日本の有名な山はすべて登ったと豪語しているのですが、私もその影響を受けて山が好きです。実はTakeさんのTakeは「岳」なんですが、名前の由来もそこにあります。そんなわけで今回は韓国の登山事情についてお話しようと思います。

韓国は日本のように火山国ではないので低めの山が多いのが特徴です。一番高い山でも済州島の漢拏山(ハンラサン)で1950mです。特にソウルは800mクラスの手ごろな山に囲まれている事からも登山を趣味にする方は本当に多いです。会社や地域には必ず登山愛好会なるものが在り休日になると登山をして、その後に焼酎やマッコリを飲みながら食事をするパターンがほとんどです。

これは私の独断かもしれませんが、このような800mクラスの山々に周囲を囲まれた都市はソウルくらいではないか、、、?なんて思っています。私は高校を卒業するまでは千葉県で育ちましたが、一番身近な山と言えば筑波山くらいで登山をするとなると早朝から準備して行かなければなりませんでした。韓国の場合は朝ごはんをゆっくり食べて、お昼ごろから登り始めるのがちょうど良いくらいです。土曜日の午後などは会社帰りのサラリーマン風の男性が背広姿に革靴で登るなんてシーンにもお目にかかれます。

ソウル周辺の有名な山をいくつか挙げてみると以下のようになります。

北漢山(836m)http://www.visitseoul.net/korean_new/see/mountain_river/cen_mt_02.htm

冠岳山(632m)http://www.visitseoul.net/korean_new/see/mountain_river/cen_mt_04.htm

道峯山 (740m)http://www.visitseoul.net/korean_new/see/mountain_river/cen_mt_03.htm

韓国の山を登った方はご存知かと思いますが、高さはそれほどでもないのに上り坂が急でゴツゴツとした岩山がほとんどです。私は登山をするたびに韓国の山は本当に男性的だと感じるのです。こんな山に囲まれて生活しているので性格まで男性的になってしまうのではないか、、、?なんて思ってしまうほどです。それに比べて日本の山は深い森が生い茂り、遠くから見ると女性のふくよかな胸のようで実に女性的だと思うのです。

私が始めて韓国の山を登ったのは冠岳山(クァナクサン)でした。以前の住まいが京畿道の果川(カチョン)市という所だったので冠岳山は目と鼻の先だったので良く登りました。地下鉄4号線の果川駅で降りれば、目の前にそびえ立っているので誰でも道に迷うことなく頂上に行けると思います。ソウル周辺では一番、交通の便が良い所だし有名な山なのでぜひ行かれる事をお薦めします。晴れた日は頂上からソウル全体が見下ろせて実に気分爽快です。

ただ、残念なのは韓国の山の頂上には必ずと言っていいほど軍事関係の施設があり、あそこに行けばもっと見晴らしが良いだろうなと思う場所には必ず軍のアンテナなどが聳え立っていて、小脇に銃を抱えた軍人さんが見張っています。日本ではまず考えられない事ですが分断国家であることを実感させられます。

これから黄色いケナリ(連翹)やサツキが咲き誇る季節は登山シーズンを迎えるのですが、週末は凄い人手です。ソウル市民がすべてこの山に集結したのではないか!!と思えるような賑わいを迎えるので、返って失望してしまうかもしれません。行くなら必ず平日をお薦めします。

私が一番気に入っているのは清渓山(618m)です。冠岳山の対岸に位置しているような感じですが、この山はソウル周辺の山の中では一番女性的ではないかと思っています。果川市側からの登山コースでは人も多くなく、なだらかな尾根をハイキング気分で縦走できるのがグッドです。実は先週も行って来たのですが、その時の写真を載せておきます。気に入ったので会社にあるパソコンのパターン画面は今のところこれを張っています。

http://www.geocities.jp/korea_faq/NO41/cimg2299.jpg

写真は清渓山側から見た冠岳山の姿です。山の裾野には立派な建物がありますが、これは政府の合同庁舎です。なぜこのような場所に立っているとかというと急降下爆撃機の攻撃を避ける事ができるからです。嘘のようですが本当の話なんですね。

最近はゴルフやスキーなどお金のかかる趣味も増えてきましたが、その昔、食べることだけでも精一杯だった韓国の方にとって登山は気軽に楽しめる趣味として今でも愛されています。私も一日中パソコンの前で小さい数字を追っているので登山は運動になるし、ストレス解消には本当に適していると思います

最後に韓国での登山に関心のある方にとっては以下のサイトは必見です。仕事があるので泊りがけで地方の山までは中々、足を運べないのですが、以下のサイトを見る度にいつか私も行ってみたいと心を動かされます。

http://kaki13.cool.ne.jp/yamanobori/2005/mindou/index.html

明洞や江南の繁華街も良いですが、ソウル郊外の山に登るとまた別の韓国の顔に出会えるかもしれません。

■編集後記

ここまで読んで下さり有難うございました。

私と仲良しの会社の常務がしばらく海外出張に行ってしまうということで、簡単な送別会をしました。美味いキムチチゲのお店を発見したというのでついて行ったのですが、本当に美味しかったです。ここ数年、出会った事のない味でした。キムチチゲは最も代表的な韓国料理ですが、味はピンからキリまであるのも事実です。メルマガでもぜひ紹介したいと思っているのですが、あまり期待しないでお待ち下さい。

それでは皆さん、アンニョンヒケセヨ~!!

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