韓国在住14年、Takeさんの韓国情報ブログのバックナンバーです。

Takeさんの韓国見聞録      2006.10.03発行  NO.55

<古くからの友人、韓国をよく理解するための日本人サラリーマン日記>

Takeさん@韓国ソウルです。

10月3日は開天節(ケチョンジョル)です。簡単に言うと韓国の建国記念日ということで休日です。前回のメルマガでも触れましたが、10年に一度しかないのではないかと思えるような連休に突入して、久しぶりにのんびりと過ごしています。ただ、女性たちにとっては秋夕(チュソク)の連休は目が回るくらい忙しくて、モムサル(過労)で寝込んでしまうと言う例も少なくありません。まさしく「阪神の死のロード」に匹敵するくらいに苦労されている方も多いのが現実です。男性陣は食べて寝てを繰り返して、実に有意義で幸福な時間を過ごす事になります。この時ばかりは男に生まれて本当に良かった、、、と思う季節です。

■本日のサラリーマン日記「ハヌル公園と中秋の名月」

民族大移動、ハンガウィの秋夕が近づいてきました。この時期の韓国は一年中で一番、観光に適している季節だと思います。韓国の秋を感じるなら景福宮、昌徳宮に代表されるような李朝時代の王宮に行くのが一番かと思いますが、そのような観光名所にもう飽きてしまった方にお勧めの場所があります。それはワールドカップ競技場の近くにあるハヌル公園(空の公園)です。名前の由来のように、ここに来ると本当に青い空を近く感じる事ができます。

私は昨年の夏に今の麻浦区に引越しをしましたが、その大きな理由として、漢江周辺と今回紹介するハヌル公園を始めとしたワールドカップ公園の近くに住みたいと思ったからでした。

春は黄色いケナリ(連翹)、秋は金色のススキ一色に覆われるこのハヌル公園はソウル市民の代表的な散策コースです。今の時期、ススキが生い茂る小高い丘の上から見る満月は何とも神秘的でロマンチックです。そこに風力発電機の風車が大きな円を描いて回っているのですが、ここが本当に韓国なのか?と思わず疑りたくなる風景に出会えます。私はここに来ると、その昔よくドライブに出かけた箱根の仙石原を思い出してなりません。初めて来た時は、韓国にもこんな場所があったのか!!と感動したものです。

晴れた日はここから北漢山(プッカンサン)、南山(ナムサン)、63ビルを始めとしてソウル市街を一望に見渡せます。また、眼下には雄大な漢江を見渡せて実に爽快な気分にさせてくれる事、間違いなしです。

日本には「中秋の名月」という言葉がありますが、毎年、この時期の韓国人のソワソワぶりを見ていると、韓民族は本当に陰暦で動いている生き物であると実感してしまいます。日本も古来は陰暦で運行していたと思いますが、戦後はアメリカの影響のためか陽暦になりました。韓国も一時期は陽暦を容認したようですが、未だに陰暦の影響は色濃く残っています。

何時間も渋滞に巻き込まれながらも、故郷に帰ってお墓参りをして、親戚や懐かしい故郷の友人とお酒を酌み交わしながら親交を確認する習慣は、簡単に無くなる事はないのでしょう。それはまるで満月の夜に潮が満ちるように、人々を生まれ故郷に吸い込んでいく様です。このような姿を見ていると、本来、人は陰暦で生きるように造られているのではないか?何て思っりもします。日本ではほとんど意識しなかった「中秋の名月」もこの国に来るとなぜか心に沁みてきます。今回、紹介したハヌル公園はそんな夜のために準備された公園と言っても過言ではないでしょう。

実はこのハヌル公園は私が初めて韓国に来た頃は、ゴミの山だったのです。当時はソウル市内の生ゴミがすべてここに集められていたそうです。金浦空港からソウル市内に向かう時に異様に聳え立っていたのを今でも忘れません。それが2002年のワールドカップを契機に大きく開発されたのです。私の知人の中にこの工事に深く関係している方がいるのですが、当時は生ゴミのガスがあちこちから発生してとても苦労したそうです。工事が成功した時には海外からも多くの見学人が来たそうで、この公園はソウル市民の自慢の種にもなっています。

ワールドカップ競技場にはフランス系大型ディスカウントストアのガルーフがありますが、週末は家族連れが公園で遊んだ後に、ここで買い物をしていく為に凄い混雑になります。ここに来ればごく一般的なソウルっ子の姿を垣間見る事ができると思います。それと、ハヌル公園には売店が無いので、このガルーフで軽食や飲み物を買ってハヌル公園に行くと良いかもしれません。

ハヌル公園までの行き方や雰囲気は以下のサイトを参考にして下さい。

http://www.konest.com/data/spot_mise_detail.html?no=839

無料のシャトルバスとかもありますが、地下鉄6号線のワールドカップ競技場駅(1番出口)からでも十分に歩いて行けるので、私はそちらをお勧めします。ハヌル公園から「Takeさ~ん!!」と大声で叫ぶと、私の家まで聞こえるかもしれません(笑)

■編集後記

ここまで読んで下さり有難うございました。

インラインスケートってご存知でしょうか?日本ではローラーブレードと呼ばれているのかもしれません。あまり日本では流行っていないのでしょうか?韓国では子供から大人まで手軽にできるスポーツと言う事で、爆発的に流行しています。大手ディスカウントストアに行くと、必ずインラインスケートが置いてあるくらいです。実は今回、紹介したワールドカップ公園はインラインスケートのメッカでもあります。平日の夜でも社会人の同好会らしき仲間が大勢集まって楽しくやっています。私も決して上手では無いですが、ダイエットと健康の為にたまに滑っています。今日はハンガン周辺道路を滑りましたが、秋風に揺れるコスモスを横目に滑るのは実に爽快です。

それでは皆さん、アンニョンヒケセヨ~!!

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