韓国在住14年、Takeさんの韓国情報ブログのバックナンバーです。

Takeさんの韓国見聞録      2006.10.28発行  NO.56

<古くからの友人、韓国をよく理解するための日本人サラリーマン日記>

Takeさん@韓国ソウルです。

地球の温暖化が確実に進んでいるのか、それとも北朝鮮での核実験の影響なのかわかりませんが、今年の秋は異常に暖かいです。最近はだいぶ涼しくなってきましたが、寝る時は未だに蚊取マットを準備しておかないと明け方になりプ~ン、、、と起されて実に不愉快な朝を迎える事になります。そんなわけで30枚入りの蚊取マットを追加で買ってしまいましたが、今年はこれが最後と願うばかりです。

■本日のサラリーマン日記「丘の上の王子さまに会える安山」

前回のメルマガでは、韓国の秋を身近に感じる事ができる場所という事でハヌル公園を紹介しました。今回はその第二弾という事で、延世大学と安山を紹介したいと思います。

最初に断っておきますが、今から紹介する安山は観光地でも何でもないので、初めてソウルに来られる方にはお薦めできません。南山タワーや63ビル、またはソウル市内の有名ホテルに飽きてしまった方にお薦めの場所であると言うことです。ソウル市民ですら延世大学の裏側にある小高いの山という事は知っていますが、実際に行った人は少ないのです。私はなぜかこの山が好きなので時間があるとよく行くのですが、今まで日本人らしき人と遭遇したことはありません。

安山の高さは295メートルで山というよりは小高い丘という感じです。周囲が住宅地に囲まれているためか、登山路も無数にあり観光地のような親切な表示もないので初めて行く人は少し困惑するかもしれません。

有名な北漢山や冠岳山は早めの朝ごはんを食べてから登り始める山であるのに対し、安山は日曜日の午後、いつもより遅い昼食を済ませた後に散歩がてら登る山であるというのが適切なのかもしれません。

私が一番、お薦めコースは地下鉄2号線「新村駅」の3番出口から延世大学を目指し、大学の裏側から上るコースです。以下の地図を参考に延世大学のメインストリートを歩き滑らかな上り坂を上がっていくと登山道らしき道が見えてきます。そこから30分くらいで頂上に辿り着くことができます。

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延世大学のメインストリートの銀杏の木は有名で、今からの時期は紅葉がとても綺麗です。また歴史のある大学なので昔のレンガ造りの校舎もそのまま残っているのですが、映画やドラマの撮影にもよく使われるようです。

校内のベンチに座って、ボーと秋の空を見ていると若かった学生時代の頃の自分が思い出されてきます。このメルマガの読者の中にも語学留学を計画している方がいると思いますが、私なら延世大学をイチオシしたいと思います。日本でも同じかもしれませんが、都会の中の大学は下手な公園よりも秋の雰囲気を満喫するのに適しているのではないかと思います。

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山道の途中には運動器具が設置されてる場所がいくつかあります。韓国の山や公園にはこのように無料で使える運動器具があるのですが、この安山にある器具は有料スポーツジムに負けないくらい設備が充実しています。おそらく利用する方が多いので、整備が行き届いているのでしょう。

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また薬水と言われる湧き水もあります。ソウルっ子はリュックにカラのペットボトルを背負ってこの山に登り、チョロチョロと流れる湧き水を貯めながら雑談に花を咲かせます。最近は環境汚染が深刻で薬水を利用している人は少なくなったと思いますが、ソウル市内の中心でこのように薬水が採れる場所は本当に貴重だと思います。

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私が始めて安山に登ったのは今から10年くらい前の事だったと思いますが、頂上に辿り着いて最初に連想した事は、その昔、TVアニメのキャンディ・キャンディに出てきた「ポニーの丘」でした。最近の若い方は知らないと思いますが、私はなぜかこのアニメが好きだったのです。イライザやニールに嫌がらせをされても笑顔を絶やす事なく前向きに生きるキャンデイ。丘の上の王子さまは誰なのか?と真剣に考えていた頃が懐かしいです。密集したソウル市内を一望できる頂上では正面に南山タワー、左右には北漢山と漢江(ハンガン)がよく見えます。ここから見る夜景も絶景で、これから冬にかけて空気が澄んでいる時などは最高です。

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私がもしも日本に帰る事になったら最後に来てみたいのが、この安山でもあります。この山に登ってソウルにサヨナラを言いたいです。そんな日がいつか来るのかと思いながらもうかなりの時間が過ぎてしまいました。

丘の上の王子さまに会える保障はどこにもありませんが、私がお薦めしたい場所の一つです。

■編集後記

ここまで読んで下さり有難うございました。

今日、帰宅途中の電車の中でロッテホテルの免税店カバンを両脇に抱えた、明らかに日本人観光客に見えるオバサン二人に遭遇しました。最初は向かい側に立っていましたが、私の隣の席が開いたので横にやってきました。小さいな声でヒソヒソやっていますが、日本語である事がわかったので「日本から来られたのですか、、、」と話しかけてみました。最初は少しビックリされたようですが、私が日本人だとわかると安心したせいか話は機関銃のように止まらず声のトーンも上がり少し恥ずかしくもありました。結局、3つの駅を乗り過ごす事になってしまいましたが、あのお二人さんは無事にホテルに着けたのか心配です。今頃、いい夢でも見ていれば良いのですが、、、

それでは皆さん、アンニョンヒケセヨ~!!

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