韓国在住14年、Takeさんの韓国情報ブログのバックナンバーです。

Takeさんの韓国見聞録      2007.02.24発行  NO.63

<古くからの友人、韓国をよく理解するための日本人サラリーマン日記>

Takeさん@韓国ソウルです。

昨年の秋夕とは正反対に3日間という超最短の旧正月連休もあっという間に終わってしまいました。毎年、この時期なると最後の方で凄い寒波が押し寄せてくるパターンなのですが、今年はこのまま春に突入するのでしょう。

韓国の学校は3月に新学期が始まるので、日本のように桜の散る中で卒業式や入学式をするのとは少しイメージが異なります。しかし、これほど暖かくなると桜は無理でも地方によっては連翹(ケナリ)の咲く中で入学式を迎える所も出てくるかもしれませんネ。

■本日のサラリーマン日記「韓国の大型書店巡り」

韓国に長年住んでいるとある時、無性に日本語の書籍が恋しくなる時があります。これは韓国だけでなく海外生活が長い方は誰でも一度くらいは経験するのではないでしょうか?私が始めて韓国に来た頃は90年代の初めだったので、今のように日本の書籍やマンガなどはほとんど触れる事ができない状況でした。

元々、私は読書好きで日本に居た時は歴史モノの長編小説が好きだったのですが、それらが自由に読めないストレスは今でもよく覚えています。そんな時に唯一、残されたオアシスのような空間が教保文庫という大型書店でした。教保文庫には外国書籍のコーナーがあり、そこには日本の文庫本や雑誌などが置かれています。日本で買うよりも割高だし、種類も少ないのですがそれでも当時は本当に有難かったわけです。

そんなわけで今回のメルマガでは韓国の大型書店を紹介しようと思います。最近の大型書店は単純な書店の域を脱してDVDや音楽CDはもちろん、文具や電子辞書など色々な小物まで取り扱う複合百貨店の様相になっています。以下の略図に示された赤い四角が今回、紹介する書店の位置です。どのお店もビルの地下にあるので注意が必要です。

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半日もあれば十分に回れる距離ですが、最初からお目当ての書籍がある場合は事前にネットで調べて書籍番号を控えておいた方が良いでしょう。書籍の量が多いので一人で探し当てるのは至難の業です。

1)教保(キョボ)文庫 光化門店 http://www.kyobobook.co.kr/

韓国大型書店の元祖的な存在で、その後に出てきた大型書店の原型モデルになっています。韓国大型書店の特徴のひとつはワンフロアーにすべての書籍が並べられているパターンがほとんですが、これも教保文庫の影響でしょう。売り場面積は2700坪で、約230万冊の書籍を保有しています。ソウル光化門の教保文庫には「人は本を作り、本は人を作る」という大きな看板が今でもあるのですが、ハングルがようやく理解できた当時にこの看板を見た時はとても新鮮だった事を覚えています。

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教保文庫の1号店ができたのは1981年という事ですが、当時は本当に画期的でこの書店が韓国の読書文化に与えた影響は計り知れないと思います。数年前にカンナム店がオープンしましたが、こちらのスケールもかなり大きいです。

2)永豊(ヨンプン)文庫 鐘路店 http://www.ypbooks.co.kr/

1992年に開店した永豊文庫鐘路店は、3300坪の売り場に約250万冊の書籍を有しています。オフィス街の中心にあるのでビジネスマンがよく利用する事でも知られています。こちらも教保文庫と同様に書籍以外にもCD,パソコンソフト、小物などが豊富にあります。また、韓国でも人気のあったTVドラマ「私の名前はキムサンスン」やチョインソン主演の映画「卑劣な街」の撮影現場になったので、ご存知の方も多いかもしれません。

3)バンディ&ルニス 鐘路タワー店 http://www.bandibook.com/

2005年に開店した新しいタイプの複合大型書店です。売り場面積は2920坪で書籍の数では前の二店に比べると少なめですが、書店に隣接したレストランや軽食コーナーが充実しています。地下鉄1号線のチョンガク駅から連結した「ルネッサンス広場」では多彩なイベントや週末にはコンサートなども開かれていて若いカップルに人気です。また、このお店は他の大型書店に比べて椅子が多いので気軽に好きな本を楽しむ事ができます。私もソウル市内で人と待ち合わせる時は、この書店を指定して待ちぼうけをしても時間の無駄が無いように、時々利用しています。

これら大型書店に行く場合に注意する事は、週末や祭日は凄い混雑になるので避ける事です。また、以下のような風景に遭遇しても通行の邪魔になるではないか!!と癇癪を起こさないようにしましょう。

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私も初めてこの光景に遭遇した時は、ここは図書館なのではないか?と錯覚してしまったほどです。最近はそれでもマナーが良くなってきましたが、以前は子供たちがアイスやジュースを飲みながら読んでいる事もまれでした。そんな状況なので、書籍を買う時はよく点検する事も必要です。日本ではマンガや雑誌などは綺麗にラップに包装されている場合が多いし、立ち読みは良くない事として認識されていますが、韓国の場合はオープンな国民性が反映されているためかかなり状況が異なります。

 

話は少しそれますが、今、韓国では空前の日本書籍ブームが起きていて、日本の人気小説がハングルに翻訳されて販売されています。特設コーナーを置いているお店も多いのでぜひご覧ください。韓国でもTVドラマ化された「白い巨塔」の小説版も飛ぶように売れているそうです。また日本のマンガは以前から人気がありましたが、会社の若い社員の中には「のだめカンタービレ」にはまっている子もいます。

また、ハングル学習の教材で良いものが見つかるかもしれません。最近は日本でも多様なハングル教材が手に入りますが、私がハングルの勉強を始めた頃は、ほとんど見当たりませんでした。中級クラス以上の方はハングルだけの書籍を読んでも効果があると思います。特に小学生を対象とした童話は読みやすいのでお勧めです。私も最初の頃はハングル版のイソップ童話が役に立ちました。

今回、紹介したような大型書店はソウル市内だけも20店舗くらいあるそうです。どの書店もインターネットで購入できるようになっていますが、週末に大勢の人々が来るのは単に書物を買いに来るよりも、暇つぶしや散歩気分で来る方が多いと思われます。また、若いカップルの間では待ち合わせ場所としても人気のあるデートコースです。

韓国に観光に来ると大抵は観光名所や美味しい韓国料理ばかりに気が取られてしまいがちですが、書籍は音楽や映画と並んでその国の文化を表現する重要な役割があると思います。外国語という壁もあり言葉が理解できないので敬遠してしまいがちかもしれませんが、現代の韓国文化の香りをたくさん含んだ大型書店にぜひ足を運んでみる事をお勧めします。思いもよらない掘り出し物が見つかるかもしれません。

■編集後記

ここまで読んで下さり有難うございました。

最近、相次いで若い芸能人の自殺が続いています。私の頭の中では韓国人は自殺に強い、、、というと表現は変ですが、日本に比べると自殺者の少ない国であると思っていました。しかし、最近の若い子を取り巻く状況はだいぶ変わってきているのでしょう。原因は色々と噂されていますが、芸人としての人気低下や自分のファンサイトに書き込まれた誹謗中傷などが挙げられています。韓国人特有の国民性かもしれませんが、本当に熱しやすくて冷めやすいので自分の人気を守り続けるのは凄いストレスになるようです。そのように落ち込んでいる時に誹謗中傷のレスを見てしまうと心に深い傷を負ってしまうのでしょう。インターネットが発達している韓国の影の部分かもしれません。

それでは皆さん、アンニョンヒケセヨ~!!

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