韓国在住14年、Takeさんの韓国情報ブログのバックナンバーです。
Takeさんの韓国見聞録 2007.05.19発行 NO.67
<古くからの友人、韓国をよく理解するための日本人サラリーマン日記>
Takeさん@韓国ソウルです。
5月17日に日本映画「涙そうそう」が韓国で封切りされました。夏川りみの歌は私も好きだったので、内容はよくわからずにさっそく観て来ました。冒頭でキョンキョンこと小泉今日子の名前を見つけた時は、思わず嬉しくなって胸がドキドキしたのですが、映画が終わってもキョンキョン役が誰なのか判らなかった次第です(泣)。自宅のパソコンで検索してようやくわかりまた。お互いに歳はとりたくないものですね、、、、
映画の舞台は沖縄という事なのですが、日本の中では沖縄が一番、韓国と近いなと~感じました。私は沖縄には一度も行ったことがありませんが、市場の活気とか音楽のリズムなど、韓国文化とかなり共鳴する部分があるような気がします。
■本日のサラリーマン日記「韓国の3大テーマパーク事情」
韓国の3大テーマパークと言えば「エバーランド」「ロッテワールド」「ソウルランド」の御三家が挙げられると思います。既に5月5日の子供の日は過ぎてしまいましたが、毎年この時期になるとどこに行くのか家族会議を開き、実際に行ってみると凄い人ごみに圧倒され、長い行列に嫌気がさして来年は絶対に行かないことにしよう!!となるのですが、それでも毎年のように足を運んでしまうのが韓国のテーマパークなのかもしれません(日本も同じでしょうか?)
以下にそれぞれのサイトと自由利用券という所謂、入場料込みのフリーパスの料金を入れておきました。どれも日本語サイトを準備している事から、日本から来る観光客も積極的に取り込んでいこうとする意気込みが感じられます。最近のウォン高を考慮しても、まだまだ日本に比べたら安く利用できるのではないでしょうか?詳しい事は各社のサイトにお任せするとして、ここでは私なりに感じる事を書いてみようと思います。
1)エバーランド(大人34,000ウォン 子供25,000ウォン)
アトラクションの多さや広さから言っても、韓国で最も代表的なテーマパークであると言えます。以前は自然農園と呼ばれる、花や農産物を中心とした田舎の公園を、三星(サムソン)グループが買い取って、根本的に改造しました。東京ディズニーランドをかなり意識して設計されているのがわかります。
私も東京ディズニーランドは何度か遊びに行った事があるのでよく知っていますが、規模の大きさや充実したアトラクションはエバーランドに軍配が上がると思っています。ただ、ソウル市内から少し離れた所に位置しているために、外国から来る観光客にとっては、少し敷居が高いかもしれません。
ちなみにテーマパークとは別途ですが、私の息子は「カリビアンベイ」と呼ばれる世界最高規模のプールが一番面白いと言っています。
2)ロッテワールド(大人34,000ウォン 子供25,000ウォン)
蚕室(チャムシル)にあるロッテホテルの横にあるので、日本人にとっては一番、馴染みのあるテーマパークかもしれません。地下鉄に乗って簡単に行けるので、若いカップルにも人気のスポットです。ここの最大の特徴はドーム型の遊園地で、真冬の寒い時でも利用できるのがグッドです。韓国の冬は日本に比べるとかなり寒いので、エバーランドやソウルランドは真冬に入場者数が減ってしまう傾向にありますが、ロッテワールドは1年を通じてお客の数が減りません。
ただ、最近のニュースでは施設の管理がお粗末で天井から壁が落ちてきたりと、色々と物議を醸し出している事でも有名です。私が韓国に来た頃は出来たばかりで輝いていましたが、最近は老朽化も進んでいるようです。それと他の二つと比べると、敷地面積が狭く、息が詰まるような気がして私はあまり好きではありません。
3)ソウルランド(大人28,000 ウォン 子供21,000ウォン)
ソウル近郊にありながら、地下鉄4号線でソウル駅から30分程で行けるので非常に便利です。清渓(チョンゲ)山の麓に位置するソウル大公園は、ソウル近郊とは思えない豊かな自然と調和したテーマパークで、遠くに冠岳山を眺めながら楽しむスカイXはスリル満点です。スカイXは2~3人を一まとめに地上50メートルの高さにまで上げた後、急降下するアトラクションで、別途料金として1人15,000 ウォンが必要ですが、ぜひチャレンジしてみてください。
この他に国立現代美術館という美術館があり、韓国の近代美術作品を所蔵・展示しています。世界的に有名なナムジュンの作品も展示してあり、野外庭園には彫刻作品もあって、ゆっくりと散歩しながらアートの世界を楽しむのも良いかと思います。私は以前にここから近い果川(カチョン)市に住んで居た事もあり、暇を見つけてはよくこの美術館に足を運んだ事が懐かしいです。
以上が私の個人的な感想なのですが、この3つのテーマパークに共通した面白い現象があるので触れておきます。韓国ではクレジットカードや携帯電話のメンバーシップカードを持っていると、色々な特典が付いていて、入場料を無料にしてくれたり、50%の割引とかもあります。そこで入場料を払う時は少しでも低料金で入場しようとするアジュマたちが、分厚い財布からあれこれとカードを総動員して、少しでも安く済ませようと修羅場を見ることができます。
入場料を支払う場所を注意深く観察すると、カードのサンプルが並べられていてどのような特典があるのか詳細に説明してあるので、機会があればご覧ください。これがあるために韓国では入場料を払う段階で結構、待たされたりします。このような割引制度が色々とあるので、定価で入場するのは何も知らない外国人観光客くらいなのではないか?と私は思っています。
最後に私が穴場テーマパークと思っている場所を一つ紹介します。それはソウル市広津区(クァンジング)にあるオリニ(子供)大公園です。テーマパークという概念が定着する遥か以前から存在した、韓国の老舗遊園地です。開園が1973年5月5日という事なので、いかに歴史のある遊園地であるかわかります。
私がなぜここを気に入っているかというと、圧倒的なコストパフォーマンスと回転率の高さです。今回、紹介した3大テーマパークは週末になるともの凄い人出となり、人気アトラクションは長蛇の列で長い時間を待たされるわけですが、ここではそのような事はめったにありません。
入場料が無料の上にフリーパスが大人21,000ウォン、子供17,000ウォンです。どのアトラクションも待ち時間がほとんど無いので、この料金で3倍以上は楽しむ事ができます。また施設がいかにも古びていてレトロな雰囲気も気に入っています。子供の頃、両親に連れていってもらった遊園地を彷彿とさせてくれます。
最近は息子の方が物足りなくて行かなくなりましたが、ジェットコースターの5連続乗りなど、NASAの宇宙飛行士訓練学校ばりの特訓を受ける事も可能です。行き方はソウル地下鉄7号線「子供大公園(オリニデゴンウォン)」駅か、5号線「峨嵯山(アチャサン)」駅で降りれば直ぐにわかると思います。
最近、日本の某テーマパークで死亡事故がありましたが、韓国でも似たような状況です。特に地方にあるテーマパークは注意が必要でしょう。今回、紹介したテーマパークでも私に言わせるとかなり安全基準が甘いような気がします。そのような意味では日本に比べたら、別の意味でスリル満点かもしれません。
それでは皆さん、アンニョンヒケセヨ~!!
※入場料は2007年当時
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