日本政府環観光局(JNTO)の調査によると、2019年4月の訪日外国人数は約292万7,000人で、単月度の過去最高を記録したそうです。(これまでの最高は2018年4月の290万1千人)。

上位6カ国は、中国72万6千人、韓国56万7千人、台湾40万4千人、香港19万5千人、米国17万人、タイ16万5千人となっています。上位4カ国の東アジア圏の訪日外国人の多さは相変わらずですが、5位、6位の米国とタイが前年比で大きく伸びています。米国は前年比15.8%の伸び、タイは前年比10.9%の伸びとなっています。

2019年4月訪日外客数 (JNTO推計値)
国・地域 2018年4月 2019年4月 伸率(%)
東アジア 中国 683,377 726,100 6.3
韓国 638,523 566,600 -11.3
台湾 470,042 403,500 -14.2
香港 179,930 194,800 8.3
東南アジア・インド タイ 148,647 164,800 10.9
シンガポール 37,605 36,700 -2.4
マレーシア 49,212 46,100 -6.3
インドネシア 43,103 39,800 -7.7
フィリピン 63,893 69,300 8.5
ベトナム 50,299 55,300 9.9
インド 17,713 18,400 3.9
豪州・北米 豪州 57,432 70,500 22.8
米国 147,028 170,200 15.8
カナダ 34,255 38,900 13.6
欧州 英国 36,185 44,500 23.0
フランス 44,047 46,000 4.4
ドイツ 22,112 27,800 25.7
イタリア 17,762 24,100 35.7
ロシア 12,375 13,800 11.5
スペイン 9,207 13,900 51.0
その他 その他 137,971 155,600 12.8
総数 2,900,718 2,926,700 0.9

旅行消費額の上位5カ国

観光庁が2019年4月17日に発表した「1-3月期 訪日外国人消費動向調査」によると、国籍・地域別の訪日外国人の旅行消費額は、中国が4,021億円(構成比36.0%)と最も大きく、次いで、台湾1,501億円(同13.4%)、韓国1,479億円(同13.2%)、香港807億円(同7.2%)、米国621億円(同5.6%)の順となっています。これら上位5カ国・地域で全体の4分の3を占めることになります。

国・地域別 訪日外国人旅行消費額 (2019年1-3月期:観光庁)
国・地域 (単位:億円)
東アジア 中国 4,021
韓国 1,479
台湾 1,501
香港 807
東南アジア・インド タイ 468
シンガポール 156
マレーシア 155
インドネシア 119
フィリピン 120
ベトナム 238
インド 55
豪州・北米 豪州 400
米国 621
カナダ 129
欧州 英国 142
フランス 106
 ドイツ 92
イタリア 41
ロシア 33
スペイン 29
その他 その他 470

国・地域別の訪日外国人の消費額を使用言語別に集計しなおしてみると、中国語圏56.6%、韓国13.2%、英語圏13.3%となり、3つの言語圏を合計すると83.1%です。中国語、韓国語、英語の3カ国語に対応しておけば、80%以上のインバウンドビジネスがカバーできるということです。

訪日の最大の目的は買い物

費目別に訪日外国人旅行消費額の構成比をみると、買物代が34.7%と最も多く、次いで宿泊費(29.1%)、飲食費(22.1%)の順で多くなっています。

訪日外国人にとって、買い物が最大の目的となっているため、日本企業にとってはインバウンドビジネスに大きなチャンスがあるといえます。訪日外国人向けの集客や売り上げに繋げていくためには、全体の8割以上をカバーできる中国語、韓国語、英語での案内や商品説明、広告、プロモーションが必須となります。

一般客1人1泊当たり費目別旅行支出(2019年1-3月期:観光庁)
国・地域 1人1泊当たり旅行支出 1人1泊当たり費目別旅行支出(単位:円/人泊)
宿泊費 飲食費 交通費 娯楽等 買物代 その他
中国 26,870 5,972 4,843 2,031 945 13,073 7
韓国 16,496 5,430 4,418 1,654 861 4,112 20
台湾 21,465 5,836 4,465 2,268 821 8,074 0
香港 27,768 8,615 6,700 2,956 819 8,677 1
米国 13,040 5,482 3,478 1,766 628 1,685 0

また、旅行消費額上位5カ国の一般客1人1泊当たり費目別旅行支出を見ると、中国人観光客(台湾、香港を含む)が買い物に使う金額が圧倒的に多いことが分かります。インバウンドビジネスの成功のカギは中国語対応にあると言えそうです。

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